ある保護者の方から頼まれたので書いてみます。
題【とある家庭学習の風景】
息子「マッマ、この問題が分からないよぅ」
母「どれどれ…ああ、ママ、算数分かんないから、パッパに聞いて!」
父「どれどれ…ふむ!」
★問題[ 正君が1時ちょうどに家を分速50mで出発しました。9分後、正君の忘れ物に気づいたお母さんが自転車に乗って分速140mで正君を追いかけます。お母さんは何時何分に正君に追いつくでしょうか ]
息子「パッパできる?」
父「うん、かんたんじゃないか」(えなりかずき風に)
母「さすがパッパ!」
父「まず、お母さんが追いかけた時間をx分とするよ」
息子「うん」
父「そしたら、お母さんが進んだ距離は140×xになるね。それから、正君の進んだ時間はお母さんより9分長いから、x+9分だね。すると正君の進んだ距離は、50×(x+9)になるんだよ」
息子「うん!」
父「追いつくってことは二人の進んだ距離が等しいってことだから、140×x=50×(x+9)って式ができるんだよ」
息子「分かった!」
父「もうできそうかい?」
息子「うん!」
母「分かったの?よかったねえ」
息子「分かりやすかったよ、パッパありがとう!」
父「なんでもパッパに聞くんやで!」
以上は、私が想像する悪い家庭学習風景の一例です。このようにお子さんからの質問に対応していたら、その場、そのときのテストは何とかなるかもしれませんが、学年が上がるごとに成績は下がっていってしまうだろうと思います。何が悪いのか釈然としない保護者の方、特に父親は気を付けられた方がいいかもしれません。問題の内容に対する説明が悪い、というわけではありません。
ご参考までに。